ぜんそく征服ジャーナル

108号

三つ子の魂の神秘@ ぜんそく 人間形成病の原点



■子育ては3歳までが勝負
子供が育つ環境としてはじめ最も大切なのは母親。生まれたばかりの子にとっては「母親は命」ということで、どんな動物でも母親がいなければ、命がなくなってしまうということです。

そして、乳児は、毎日毎日、親を中心とした家族、家庭の中で育てられます。これが動物でいえば、「巣」に相当するわけで、1歳までに、子供は母親は良いもの、ついで、家族はよいものと、父、たくさんの兄弟、祖父母など家族との交流で、まず母親愛、そして、家族愛、兄弟愛を身につけ、3歳までに、母、父、家族、家庭は良いものと「愛」を基礎にして「三つ子の心と体」「人間の基礎」をつくります。

■人間工学、人間形成医学
人間も建築物と同様、生れてから、育児、しつけ、人間教育、家庭教育、社会教育など実にいろいろな「手作業」によって、0〜1〜3〜6歳に、人間の基礎(建築物でいえば土台)をつくり、6〜10〜15歳で大人の基礎(本建築)をつくるものです。

人間ほど正常な大人にするために、しつけ、人間教育のむずかしい動物はありません。牛や馬は誰が育てても、牛は牛に育つし、育てる必要は全くないカメだとか、多くの昆虫や魚のような動物もいます。

ところが、育児本能の健全な親たちは、「本能的直感」で古代から現代まで延々と「健全な子育て」をして来ました。

「育児本能の充実した親」は、すばらしい能力を持っているものです。必ず産んだ子は健全な大人に育ててしまいます。

この子育ての謎、人間形成の謎、体質病、人間形成病、文明時代の育児崩壊、文明国型問題児の謎を解明するのが、第三の医学といわれる人間形成医学です。人間工学医学と言っても良いかも知れません。

この人間工学によって、人間づくりに極めて大切なのは妊娠中から0歳〜3歳であることが分って来ました。

特に0〜1歳の母子関係が大切で、この頃、明るく、イキイキ、たのしい母子関係、家族関係がつくられると、第三の脳にそれに合った、性格、行動、情緒、つまり人間性の基礎がつくられます。体の面について言うと、自律神経、ホルモンの働きが充実した体の基礎をつくります。

この傾向のまま1〜3歳も育て続けられると、健全な心と体の状態で人間の基礎ができてしまいます。健全な三つ子です。

■ひずんだ三つ子の心と体
それにしても、昔の人たちが三つ子の魂、百までといった賢さには驚くしかありません。
3歳までに、三つ子の心と体のひずみがつくられてしまうと、50〜60歳になってから、喘息になる原因になったり、20〜30歳になっても働けないとか、思春期に、拒食、過食、登校拒否になったり、三つ子の魂のひずみは、10年、20年ないし50〜60年先にまで影響を与えます。

三つ子の心と体のひずみは、一生続くわけですから、当然、0〜1〜3歳では、もっといろいろな症状が現われます。

昔からよく知られていたものに喘息、自家中毒症、夜尿症などがあります。
すべて、3歳までに心と体のひずみをつくられて現われる病気です。

最近、わが国が文明国になって急増したのが、目・皮膚・呼吸器症候群(会報15号)で、肌はカサカサ(アトピー性皮膚、サンド・スキンと言う)、目頭にクマ、そして体質カゼ(呼吸器の自律神経失調症)と3つの症状が特徴です。そして疲れやすく、無気力、生甲斐のない、イキイキ生活をしていなければ、その3歳児はこの時点で、将来の人間形成の不幸をも50%は背負ってしまっているといえましょう。

「お母さん、このままでは、親子ともに危ないよ」という子供の叫びに気付く親になることが大切です。

■無意識の時代に人間の基礎
最近また新しいことが分かってきました。ふつうわれわれは、「昔のこと」を思い出しても、3歳頃より前のことは全くというほど記憶にありません。
この殆んど記憶にない0〜3歳の頃、人間の基礎がつくられてしまうのです。
大人になってから思い出すこともできない3歳頃までに、性格、行動、情緒(第三の脳)など人間の基礎、自律神経とホルモンなど体のバランスの基礎をつくられてしまうのです。恐ろしいことです。

なぜ、こんなに気が小さいのだろうとか、わが子がなぜ喘息、心身症や登校拒否症になったのだろうとか、なぜ大人になって狭心症、高血圧、喘息になってしまったのだろうかなどという場合、「三つ子の時代」がどうだったか、考えてみることが大切なのです。


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