ぜんそく征服ジャーナル

120号

ぜんそくの原点をさぐる  人間形成障害病                                  



■人間形成障害病の医学

人間形成障害病といっても、御存知ない人が大部分のはずです。
実は医学の世界にも、まだこの人間形成障害病という考え方は現存していないのです。
しかし、久徳クリニックに受診された患者さんの大部分は、第一の医学(身体医学)、第二の医学(心身医学)、第三の医学(人間形成医学)と医学には三つの医学があること(号外参照)は御存知のことと思います。

WHOが体も健康(身体医学)で、心もすこやか(心身医学)で環境もすこやか(人間形成医学)な場合、真の健康というと定義していることでも分かるように、人間形成医学とは「環境と人間形成の相関の医学」なのです。

人の子はなぜ狼(環境)が育てると狼のような子に人間形成されるのか、なぜ0〜3歳の頃、親の育て方(環境)に問題があると、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、夜尿症、自家中毒症など体質病になってしまうのか、なぜ経済の成長した文明国(環境)になると経済成長と人間形成障害の法則に従って、文明国型育児崩壊現象が現われ、親が子を産む数が少なくなり、育児が下手になり、子を虐待する親がふえるのか、そしてなぜ、文明国型人間形成障害の子供や大人が多くなり、心身症、登校拒否症、小・中学生や高校生の殺人、シンナー、いじめ、家出など問題児や、拒食症や過食症、無気力な青年、働けない大人、離婚する夫婦などが多くなってしまうのか。すべて人間形成障害病なのですが、その対策とか治療はどうすればよいのか、などなど………。

その研究をするのが、人間形成医学なのです。

■人間形成医学不在のニッポン
昔のように伝染病や栄養障害など身体医学の必要な病気が極端にへり、「病める文明」という言葉があるように文明環境に由来する人間形成病、体質病が激増する国になってしまったニッポンで最も大切なのは、当然、人間形成医学です。

ところが、ニッポンでは、30年以上前と全く同じように、身体医学しか知らない医者が99%、心身医学を知っている医者は1%足らず。人間形成医学は全く不在の状態でした。

そのことに着目した私は、気管支喘息を研究テーマとして約30年前、人間形成医学の研究、開拓、治療方法の拡大、充実に全力をあげてきました。

その結果、現在行なっている気管支喘息の総合根本療法を開拓することができたのです。また、この総合根本療法の応用問題として、心身症、登校拒否症、大人になっても働けない人びとの根本療法も独自の方法を開拓することができました。

いま久徳クリニックがこれらの病気の根本療法では独占企業のようになってしまっているのはそのためです。

日本の医学界で人間形成医学が全く拡がらないのには、いくつかの理由がありますが、その説明は省くことにします。

何年前のことでしょうか。ある精神科医との話のなかで、「人の子は狼が育てると狼のような異常な子に育ってしまうのだけれど、こんな場合どんな病名をつけるの」といったようなことを話したことがあります。

「病名はありませんね」という答えが返ってきました。環境と人間形成という点からすれば、どんな育て方をすれば喘息になる体質がつくられたり、親の育て方次第で悪魔のような子供になった場合、なぜそうなったのか、人間の子供の、環境による心と体の機能のひずみ、人間形成のひずみを分析し、どのようにして治せばよいのか、人間形成のひずみとか、治療方法を開拓するのが、人間形成医学なのです。

■人間形成障害病・体質病
アトピー性皮膚炎、喘息などアトピー性体質による体質病や、自家中毒症、夜尿症、そのほか各種の体質病も、心身の働きのひずみによる心身症も、甘え、我がまま、無気力、登校拒否、暴力や非行、拒食症、過食症や出社拒否症なども、意外と思われるかも知れませんが、心と体の機能の成長、発達、つまり人間形成のひずみを基礎として現われる人間形成障害病であることが分かりました。

つまり、これらの病気や異常はすべて「心と体をたくましくすれば治る病気」であるのはそのような理由によるものです。

人間形成医学の開拓に成功したことによって、人間形成障害病、体質病の根本療法が革命と言われるほど進歩したのは以上のような理由によるのです。

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