ぜんそく征服ジャーナル

146号

アトピー性皮膚炎を治す   
〔治療の最前線〕アトピー性皮膚炎を全治させる方法        久徳重盛



■アトピーの総合根本療法
久徳クリニックでは、従来アトピー性皮膚炎の総合根本療法を行なってきました。治療効果は非常によく、ぜんそくと同様、根本療法を希望する患者さんが全国から来院されるようになってきました。

たまたま7月7日、NHKスペシャルで「アトピー性皮膚炎と戦う−世界の治療最前線−」が放映されました。米国、イギリス、ドイツなどの治療の最前線を紹介した番組でした。

その内容を簡単に紹介しますと、NJC免疫学センター(米国コロラド)では皮膚科、アレルギー科、心理カウンセラーなどのチーム医療によって、個々の患者さんに最も合った治療方法を探しながら治療する方法がとられており、アレルギー科、ドナルド・リヨン博士はスキンケアの大切さ、入浴の大切さ、感染した菌のコントロールの大切さを強調、オレゴン大学、ハニフィン教授はスキンケアを基本にして、ステロイド剤を要領よく使うことが大切であると強調、マンチェスター子供病院小児科のティモシー・デービッド教授は食事除去療法は慎重に行うべきだと乱用をいましめていました。リバプール大学皮膚科のピーター・フリ−ドマン教授はアレルギーの面からダニ対策について説明していました。
ドイツのトメサクリニック、フリードリッヒ・シュレプル教授は、私たちが重症ぜんそく児に行なうのと同様、親子で合宿入院し、スキンケアと平行し、親子関係の改善、母親の子に対する接し方の指導をする方法を紹介していました。自慢話になりますが久徳クリニックのアトピーの根本療法はNHKスペシャルで放映された世界の最前線医療がほとんどすべて含まれていました。

総合根本療法は世界の最前線医療
世界の各地で行なわれているアトピー性皮膚炎の最前線治療をすべてまとめて、久徳クリニックで行なっていることが分かり、アトピーの総合根本療法に対し改めて自信を深くしました。

久徳クリニックでは、アトピーの全体の仕組みをお教えし、全治させる方針をそれぞれの患者さんごとにたてて治療していること、危険のある原因食餌の除去療法は最低限度にして、食品アレルギーについて経口的減感作療法を行なっていること、ステロイド教育でも消えないアトピーについては密封法を行なっていること、外来での心理指導、しつけ指導が充実しているので、親子の合宿入院療法はいままで1人も必要がなくうまく治療ができていること、さらにいま一つのすぐれた指導方法はアトピー性皮膚炎が消えるか軽くなった時、将来まで再発しないようにアフター・ケアも行なっています。この点までふくめて考えると、ひょっとすると、世界でのトップクラスの治療方法である可能性があります。

ぜんそくと同様、アトピー性皮膚炎も、現在まだ「分からない病気」「治せない病気」と考え、治療をうけている患者さんが珍しくないと思われますが、ぜんそくの征服が可能になったのとおなじようにアトピーも征服できる時代になったことを覚えていることが必要です。

総合根本療法がなぜ開拓できたのか
それにしてもなぜ世界の各国でバラバラに行っている最前線治療を総合した総合根本療法を久徳クリニックでつくり出すことができたのか不思議なような気もしますが、種あかしをすればそれはむしろ当り前のことであったともいえます。

皆さん御存知の方も多いと思いますが実はぜんそくもアトピー性皮膚炎も「アトピー性疾患」といって、病気の基本的な仕組みは同じ「人間形成医学的な病気」なのです。心の不安定さがあり、体のバランスを保つ自律神経と副腎機能が悪くなり、さらに石鹸の誤った用い方、冷水浴、水遊びなどの不足など環境条件が加わって「乾燥した皮膚(アトピー性皮膚)」になったことが原因となり、さらに細菌の感染やアレルギーも加わって(アレルギーは関係しないこともある)アトピー性皮膚炎が現われるのです。ぜんそくは呼吸器にアトピー性皮膚炎は皮膚に症状が現われるというだけのことで、その基本は全く同じなのです。久徳クリニックのぜんそくの総合根本療法は約35年前、久徳によりつくられた方法で、それを基本にしてアトピー性皮膚炎の総合根本療法もつくられたのです。

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