ぜんそく征服ジャーナル

156号

人間形成障害病のマーチ     久徳重盛



すっかり文明国になり、「文明国型の不健康な青少年」が多発する国になってしまった日本では、子どもに問題がおこりはじめた時、「その問題を早期発見し早期治療する能力があること」が文明時代の親として絶対に必要な条件です。もしこのことを知らないと、子どもの病気や異常は長びき、重症化し、時には親子お互に不幸なまま一生をすごさねばならなくなることさえあります。

そのためには「人間形成障害病のマーチ」という現象をしっかり理解して下さい

ぜんそく、アトピー性皮膚炎、心身症とか神経症、あるいは登校拒否、働けない大人、出社拒否、など体質病や心身の成長、発達のひずみによる病気や異常は、「人間形成のひずみが原因となり、一生にわたって、ちょうど、パレードや軍隊の行進(マーチ)のように症状や異常次々に現れるものです。

アレルギーのマーチという言葉は昔からよく使われていることばです、1歳頃アトピー性皮膚炎が現われ、2歳頃症状の消えた頃から鼻水、クシャミが出やすくなり、秋からぜんそくになり、入学後も続き、中学、高校では殆どなくなったが、就職してまた現われた、結婚して軽くなり、子育て中、症状は治ったが、子育てがおわった五十歳になり、またひどいぜんそくになった、

このような「ぜんそくと人間の一生」といえるケースは症状の出没のパターンはいろいろでも現象としては「アレルギーのマーチ」「アレルギーと人間の一生」などといいます。

3歳までたくましさ不足で育てられ、自家中毒症になったが、5歳から現れなくなった。この頃から夜尿症になり、甘え、我ままが強くなり、登園をきらったが、親は余り気にしなかった、小学校3年から朝おきにくくなり、学校をきらい、あばれたりしたが大したことはなかった。小学校6年の5月から登校拒否になったがカウンセラーに放っておけばよいといわれ、そのままにしておいた、朝おきが悪く、朝、はきけ、頭痛が現れるようになった、中学に入っても登校できない日が多く、中3では2〜3学期全く登校できず、暴力をふるい、人の目が気になり、死にたいというようになった、部屋にとじ込もり、親も家庭もいやだと、家族との会話もなく、一応、高校に入ったが3ヶ月で退学した。この頃から拒食症も現われ、手首を切ることもあった、過敏性腸症候群が退学直前から現れ1日20回もトイレに行った、症状が軽くなり、アルバイトに行ったが3ヶ月でやめその後も3回働いたが1〜2週でやめ、働かなくなった、この頃、過呼吸症候群(専門医なら簡単に治せる)になり、1年以上苦しんだ、クリニックに来た時は自立してで生きる能力(個体維持)も妻になる能力、母になる能力もほとんど失なわれた状態だった。

早期治療が20年もおくれた「人間形成傷害病のマーチ」というべき例です。

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