ぜんそく征服ジャーナル

167号

文明国型子殺し症候群                           



■病める文明の謎をとく    
身代金をとるために子供を誘拐して殺してしまったとか、育児本能のこわれた親が子を虐待して、殺すというのでなく、変な子供殺しが最近ふえて来ました。

例えば青年が小学生を部屋につれ込んで殺してしまったとか、近所の顔見知りの幼児を殺した、幼児を殺して、告白文を送って来たなど、いままでにないタイプの子殺しがふえて来たのです。

なぜこんな子殺しがふえたのか、新聞やTVの論評をみても適切な原因の指摘が見当たらないのが現状といえます。


人間形成障害が原因
実はこの子殺し現象は、「病める文明」の現象の一つで、人間形成医学の知識がなければ、
理解することの出来ない現象なのです。

文明国型育児崩壊による文明国型形成障害、その結果、人間の心身機能はひずみを生じ、数百種類にも及ぶいろいろ病気や異常が生ずるものです。(会報83号参照)。そのなかの一現象として、この文明国型子殺し症候群も現れてくるのです。 

会報83号の一貫の図をみて下さい。

愛に欠けた社会の産物
みなさんよく御存知のように、わが国は異常な高度成長で物質的には豊かになりましたが、近隣愛、家庭愛、夫婦愛、親子愛など愛のこわれた社会となり近所付合いはなくなり、大家族の崩壊、核家族、夫婦の対立、離婚がふえ、ガミガミ親が多くなり「瞼の母」は少なくなりました。これを文明国型構造的愛欠症候群といいます。子供も大人も「愛に欠けた環境」で生きねばならないということになります。この愛のこわれた環境が心身症、喘息、登校拒否症などの原因になっているのです。

人間の基礎をつくる0〜3〜6歳の頃、近隣、家庭、夫婦など愛の欠けた環境、過保護とか育児に手をかけないなど狂った親の愛で育てられ、正しい愛を知らないで「三つ子の心と体の働きのひずみ」を脳に刻み込んでしまった子は、3歳を中心に喘息、夜尿症などいろいろ病気が現れますが、

「愛に欠けた三つ子の心がそのまま修正されないで約10年を経過して大人の基礎を形成する10〜15歳に達すると、@いじめ、反抗、暴力、非行、殺人など破壊性、残忍性とか、A自殺、シンナー、無気力、登校拒否など自併行為が現れます。文明国型問題児といいます。

文明国型子殺し症候群
この15〜20歳で、友人、子供、女性、親などを殺すことも多くなりました。この年齢層の殺児、殺人の特徴はいじめ、暴力タイプで残酷な殺し方をします。(破壊性残忍性型殺人)

無気力で、家族、家庭、学校、友だちとの適応も悪い状態でさらに約10年たって、20歳以上になると、人間形成の脳(第三の脳)は未熟でありながら性欲求(第二の脳)が現れてきます。

ふつうの娘を友だちにする適応能力もない、上手に付合う方法も分からない、そして、幼い子に関心をよせます。

幼稚園児や小学生の女の子に関心をよせ、一緒に遊んだり、お菓子やおもちゃを買い与えたり、時によると、何日もつれ歩いたり、部屋につれ込んだりします。決してはじめから殺そうと考えているわけではないのです。(未熟愛型殺人)

狂った未熟な愛で、性本能にかられて女の子と付き合い、かわいがろうとするのです。

子供が泣いた、いやだといった、あばれた、逃げようとした・・・など、ちょっとした意に反した行動をした時、適応行動の脳(第三の脳、人間としての賢さ、たくましさの脳)は未熟で適切な対応が不能なので、カッとして取り乱し、混乱し、逆上し、ピント外れの行動(適応障害の行動)が現われ、子供を殺してしまうのです。

愛に欠けた社会、家庭、親のもとに育った子供たちの狂った愛の結末ともいえます。

ふだん無気力で、外見上おとなしい、まじめそうで、人生に自信のない適応障害タイプの子がこんな犯罪をおかしやすいのです。知能は悪くありません。つまり頭のよい賢さはあっても、人間としての賢さのない脳の仕組みがつくられてしまった結果の子殺しなのです。このタイプの子が文明国になった日本に急増しているのです。
この文明国型子殺し症候群はわが国の社会が、構造的に愛の欠けた社会で、金と物が中心という状態が続く限り、これからもますますふえつづけるはずです。サルの子孫の人間が、和と愛と感謝を忘れた社会をつくったために現れた現象の1つです。ほどほどに貧しく、子供が自然にたくましく育つ社会ではみられない現象です。