健康情報誌 /1999年 株式会社日本医療企画発行 

患者さんが努力し自分で治す!
人間形成医学で難治性気管支ぜん息の根本治療

人間形成医学に基づいた総合根本療法によって、病気の根本治療を目指す、久徳クリニック。

「人間形成医学」に基づいた総合根本療法によって、小児及び成人の気管支喘息から不登校、就労不能など社会不適応現象まで「現代病」と呼ばれる疾患・症状の治療を行っている久徳クリニック。「人間形成医学」とは、病気になった患者さんの人格や性格、体質はどのように形成されたのかまでを考慮して治療するものであり、体そのものの病気を治療する「身体医学」、心が体に与える影響を考慮する「心身医学」に代わる第三の医学である。

副院長の久徳重和さんは、「現在、気管支喘息の原因は、小児ではアレルギー、成人では慢性の気道炎症が主に言われており、身体医学レベルでは喘息をコントロールすることが治療のゴールとされています。しかし、もっと総合的に『心理・生理・アレルギー』がかかわった多因子性の疾患ととらえ、原因と考えられるすべての因子に配慮した対応を行えば、喘息治療はそれほど困難なものではありません」と言う。

同クリニックの治療は、全体の2-3割が薬物療法を中心とした対症療法、残りの7-8割は生活指導やカウンセリングを中心とした生活療法の二本柱で行われる。

なかでも『喘息征服の5原則』(@喘息の仕組みを知っているか。A原因を知っているか。B原因の全てを治療しているか。C軽くなったからと@-Bをさぼっていないか。D喘息再発の防止法を実行しているか)を患者さんに実行してもらうことに重きを置いている。「ぜん息は、医者が治すのではなく患者さんが努力して自分で治していく病気であると考えています。医者にできるのは、治し方を教え、それを効率よく実行するための指導を行うこと。治療を始めるにあたっては、目先の発作さえ治まればいいのか、深刻な副作用のない薬を続けていく一病息災の発想でいくのか、努力して総合根本療法の治療のゴールを目指すのか…。など、患者さん自身に目標を決めていただきます。ぜん息の治療は確かに簡単ではありませんが、目標が決まれば、何を努力すればいいのかも自然と決まってくる。これが治療のスタートとなります」と久徳さん。

総合根本療法による治療期間は、平均して2-3年。初診後1年で約80%、3年で約90%の患者さんが、症状が現れた際、薬を使わないか簡単な拡張剤で治まる、あるいは年間を通じて健常人と同じ生活が可能なまでに到達しており、「日本のみならず世界中でも、現在、最も治療成績がいい医療機関であると自負しています」。

最近の気管支ぜん息について「抗アレルギー剤などの進歩によるものか、小児の重症例は10年前に比べて確実に減少しています。反面、有病率は3-4%から約7%と倍増、また成人の死亡率も増加傾向にあります。発作死の誘因はさまざまありますが、そのひとつに気管支ぜん息に対する患者さん側の間違った認識、すなわち『ぜん息は死なない病気である』『発作の無いときは服薬は中止する』『多忙のために受診しない』『発作は我慢する方がよい』などにより、結果的に対応が遅れるケースが少なくありません」と久徳さんは指摘する。

病気のことをきちんと理解してもらうために診察時の会話を録音して持ち帰ってもらったり、「ぜんそく征服ジャーナル」の隔月発行や患者会、小児から青年を対象にしたサマー合宿など、患者さんが主体的に病気にかかわっていく機会を多数設けている。

同クリニックではまた、気管支ぜん息以外にも、不登校、就学・就労意欲の欠如、出社拒否、閉じこもりなど神経症、社会不適応状態に対しての治療も総合根本療法で成果をあげているという。



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