よくある質問

■気管支喘息

【Q】喘息の原因と治療について教えてください。

A:ここではガイドラインの治療方針と久徳クリニックの総合根本療法の違いについて簡単にご説明します。

医師向けの喘息治療の指針である、日本アレルギー学会監修の「喘息予防・管理ガイドライン」と、日本小児アレルギー学会作成の「小児気管支喘息治療・管理ガイドライン」では「喘息は慢性的な気道の炎症が基本病態である」とされています。そして現在ではこの「気道の慢性炎症」を「喘息の原因」とする考え方が広まってしまいました。

気道の慢性炎症は気道の過敏性を生み出しますから、喘息の「発作の原因」であることは間違いありません。しかし「喘息そのものの原因」ではないと私たちは考えています。

私たちは喘息という病気を、「妊娠中全く空気に触れていなかった胎児の気管支粘膜は、生まれたあとに空気を吸い込むことに耐えられるように鍛えられなくてはならないが、その鍛え方が不足したため気管支が空気を吸い込むことに耐えられなくなって、空気を吸い込むことを拒否し始めた状態」と考えています。

そしてこの「気管支を鍛える」ためのバックアップシステムが、体内で分泌される「副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)」と「交感神経刺激ホルモン(アドレナリン)」であり、これら二つのホルモンの「気管支における働き」が一定以上に悪くなった時に喘息が発症する「原因」になると考えています。この考え方を「気管支喘息の総合医学説」といいます。
そして心理・身体の両面からこれら二つのホルモンの働きを改善させて、アレルギー対策も行い、「喘息を引き起こしているすべての原因を取り去って喘息の根治を目差す」治療法が「気管支喘息の総合根本療法」です。詳しくは「トップページ→総合根本療法・喘息ってどんな病気?→喘息についての久徳クリニックの考え方」をご覧下さい。

ステロイドホルモンとアドレナリンは、喘息やアレルギーを抑える働きを持つホルモンで、もともと体内で生産されている物質です。
これらを人工的に合成したものが喘息や各種アレルギー性疾患の治療薬として用いられます。
ホクナリン、メプチン、サルタノール、セレベント、エピペンなどがアドレナリン系の薬で、フルタイド、パルミコート、オルベスコ、キュバール、アズマネックスなどはステロイド系の吸入薬です。アドエア、シムビコート、フルティフォーム、レルベアなどはステロイド系とアドレナリン系の両者が配合された吸入薬であり、プレドニン、セレスタミンは内服のステロイド、ソルコーテフ、サクシゾンなどが注射用のステロイドです。

久徳クリニックの総合根本療法は上記の薬で目先の発作を抑えながら(これを「症状に対しての治療」という意味で「対症療法」といいます)、並行して二つのホルモンの働きを良くするための治療(「生活療法」と呼んでいます)を行い、「薬を使わなくても心と体が喘息を押さえ込んでくれる」状態に持っていくことを目差します。治療全体に占める割合は「対症療法3割生活療法7割」程度になります。
ガイドラインの治療は、吸入ステロイドなどで喘息発作を抑え込んで「喘息をコントロールして管理する」ことを目的としていますから、「対症療法のみ」の治療法であり、喘息を「治す」ことまでは考えていないということになります。

 

■喘息の治療の基本
リンク先 : 日本アレルギー学会 (日本アレルギー学会・ガイドラインより)


喘息は、遺伝因子と環境因子が絡んだ病因が不明な病気です。喘息体質と一括されていますが、いまだ根本的に治癒させる治療法はありません。現在、最善の治療は、気管支の炎症を起こして気管支を収縮させる原因やアレルゲンを除去すること、薬物療法により気管支の炎症を抑えて気管支を拡張し、気流制限と過敏性を改善して日常生活と肺機能を正常化し、患者のQOLを高めることです。一方で、この体質を変えようとする治療法も昔から試みられてきました。その一つがアレルギー性喘息に対する減感作療法です。アレルゲンを定期的に患者に注射し、患者のアレルゲンに対する反応を変調させること(体に一種の慣れを作る)により喘息を改善するという治療法ですが、すべての患者に有効なわけではありません。最近、人の全遺伝子の解読が終わり、その塩基配列が発表されたところですが、多くの遺伝子が関係している喘息体質の実態が明らかになれば発病を予防したり、体質そのものを無くする治療法が生まれるかもしれません。



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