よくある質問

■その他の心の問題

【Q】心療内科ってどんな「科」なんですか?

心療内科は、「ストレスも原因の一部になっている体の病気(心身症)」を治療する「内科」です。

心(心理的な問題=ストレス)も原因の一部になっている「体の病気」のことを「心身症」といいます。気管支喘息・高血圧・心筋梗塞・糖尿病・過敏性腸症候群・慢性蕁麻疹・アトピー製皮膚炎・メニエル病・突発性難聴・夜尿症・立ちくらみ(起立性調節障害)などなど多くの病気があります。
心身症では必ず何らかの「身体症状(体の症状)」があることが「お約束」です。「心も原因になって体の症状が出る病気」ということになります。

心身症と紛らわしい病名の「神経症」という病気もあります。こちらも心の問題が関わっているのですが、神経症の症状は心身症のような身体症状ではありません。
神経症の主要な症状は、気分の落ち込み(抑うつ)とか、無気力、不安、不安定などの「心理的な症状」であり、この心理的な症状が原因となって、朝起きれない、外出できない、電車に乗れない、リストカット、過食・拒食などの「行動の異常」が引き起こされることもあります。
心理的な問題が原因になって「体に異常が出る」のが心身症であり、「行動に異常が出る」のが神経症と考えておけばとりあえずは間違いではありません。

「心身症」を正しく治療するためには、心身症のさまざまな身体症状を適切に治療しながら、身体症状の背景にある心理的な症状も治療していかなくてはなりません。
このようにして、一つの病気(心身症)を「心と体」の両面から治療する医学を「心身医学」といいます。心療内科はこの心身医学を行う「内科」ということになります。

ですから、心身医学(心療内科)の専門医は、まず自分が専門とする領域の「身体医学」の専門医の資格を取った後に、改めて「心身医学」の専門医の資格を取ることになります。
専門医の資格を取るためには、3回以上の学会発表と3編以上の学術論文の執筆も義務付けられていますから、これは時間的にも努力の面でも結構大きな負担になります。このような理由で現在でも心療内科の専門医は全国でも600人弱しか養成されていないのが現状です(専門医の氏名は日本心身医学会のHPで確認できます)。

心療内科の「治療の三本柱」は「自律訓練法」「交流分析」「行動療法」という治療法です。ここでは詳しいお話しはできませんが、自律訓練法が「感情の乱れを調整するリラクセーション」、交流分析が「自分と他人との関係(交流)の分析」、行動療法が「人間関係の軋轢を解決するための生活習慣の実地訓練」ということができます。

 これらの治療技術を用いて患者さんの「感情の乱れ」を調節して「リラクセーション」を図り、「人間関係の軋轢」を分析し、「毎日の生活習慣を修正する」ことにより心身症を治していくのが、本来の心療内科(心身医学)の在りようといえます。

 そしてこの心療内科(心身医学)の「得意技」である、「人間関係の軋轢と患者さんの生活習慣の調整」は、各種の神経症、不登校、引きこもり、新型うつ、パーソナリティ障害、食行動異常などの分野においても極めて効果のある治療法であることが分かってきました。
このような理由で、最近ではこれらの疾患も心療内科で行動療法を用いて治療されることが多くなってきました。

 ただ何といっても心療内科の専門医は少数であるため、最近では本当の心療内科のクリニックよりも「心療内科の看板を掲げた精神科」の方が多くなってしまいました。この点は注意が必要になります。



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